陸上自衛隊最大の実弾訓練「富士総合火力演習」が25日、静岡県の東富士演習場で一般公開された。富士山のふもとを離島に見立て、上陸してくる敵を制圧するシナリオで実施。電磁波による攻撃など、軍事分野の「新領域」を意識した内容となった。
模擬戦闘では、陸自の部隊が電磁波による攻撃をしかけて敵の通信系統を混乱させ、そのすきに多目的誘導弾を撃ち込んだ。昨年発足した日本版海兵隊ともいわれる「水陸機動団」は、水陸両用車を使って敵を制圧した。戦車やヘリコプターがごう音とともに砲弾を発射するたび、観衆からどよめきが起きていた。
この日は、隊員約2400人、戦車・装甲車約80両、火砲約60門、航空機約20機が参加。約35トンの弾薬を使い、予算は約5・5億円だった。抽選のチケット倍率は約27倍で、約2万4千人が見学した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル